壺を買わされた日

(今日も長文…。このブログ、たまに人に遊びに来てもらえたら嬉しいから時々更新通知とかしているものの、そのくせあまり人に見られることを想定した読みやすさで書いてはいません。よって、最後まで読んだり、会った時に感想を言ったりする義務は全くないです)

 

今日はポルノグラフィティ15th Live Circuit「BUTTERFLY EFFECT」へ。

ここ数日の春の陽気からは一転して寒い日だったけど、会場周辺では早咲きの桜が!

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あと会場がある街(わりと工業都市)には久しぶりに行ったんだけど、それまで全く興味のなかった工場の複雑性、稼働しているはずなのになぜか漂う廃墟のごとき虚しさに突然惹かれた。

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帰り道に見たライトアップされた姿も良かったな。久しぶりにカメラを持って、工場夜景や廃墟を見に行きたくなった。

 

ポルノは12歳の時から好きなので、ファン歴15年目、FC会員歴も13年目。人生の半分以上だ…。

10代の時は特に熱心に追いかけていたし(ギターのハルイチと結婚するのが本気の夢だった笑)、今はそこまでの熱意はないとはいえ、いつでも生活に欠かせず寄り添う音楽ではある。

私が根暗だけどどこかポジティブな面もあるのは、10代の時に彼らのキャッチーな音楽や、島で伸び伸び育った気のいい兄ちゃん的メンタリティに触れていたからだとけっこう本気で思っている…笑

 

ただ中学2年まではライブに行けなくて、音源だけを3年間毎日聴いて好きを募らせて、やっと姉に連れていってもらえた武道館公演が信じられないくらい楽しくて…。
今だったらそれくらい好きなバンドならすぐにチケット取ってライブに行くし、逆にフェスや付き合いで行ったライブをきっかけに好きになるってことばかりだけど
3年も思いを募らせて行ったライブが想像を遥かに超える楽しさなら、そりゃ青春を捧げるくらい大好きになるよね。尊い経験でした。

 

大学院を卒業した24歳の春には、彼らの出身地である広島県尾道市因島(旧因島市)も訪れた。

自転車借りて20kmほど走り、彼らと縁のある場所や、楽曲に出てきた土地を訪ねたり…楽しかった。

あと黄昏時にたまたま見かけた、静寂に飲み込まれていく巨大な造船所の美しさと不気味さ、すごかった。

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因島を訪れる前に四国を一周したし、色んな場所から瀬戸内海を見ながらの旅だったんだけど、因島から見る瀬戸内海は出色の美しさだったな。

空と海が混じる感じ。アゲハ蝶の歌詞は、だから生まれたんじゃないか?と思うほど。笑

私もこんな綺麗な紺碧の海に囲まれて育ったら、今の卑屈さもこれほどは抱えていなかったんじゃないかとわりと本気で思った。

 

話が逸れまくったけど、それくらいには彼らのことが好きなの。

 

今は年に1度こうしてライブに行くか行かないかで、新曲もピンとこないことが多いし、別に好きなバンドもいるし って感じではあるけど

こうなったらもうこのバンドの最後を見届けるつもりで細く長く追い続けることに価値があるなあと最近は感じている。

 

ただ、それを踏まえても、今日のライブは最高だった。

最近の曲があまり好みじゃないということは、最新アルバムを携えて回る(=アルバムからの選曲が多めの)ツアーはあまり楽しめないことが多いといえる。

現に今回もリードアルバムにそこまでの魅力は感じていなくて、セットリストのネタバレを見たら1曲だけ聴きたい曲があったからチケットを取ったようなものだった。

しかも今日は朝から体調が悪くて、行こうか行かまいか本気で悩んだほど。

 

でも、結果、登場した瞬間から数えて5回くらい本気で泣いてしまったくらいには素晴らしかったよ…。

新しい曲たちも音源より格段に良く響いたし、なんか私のような老害ファンを泣かせる不思議な力があったの…。

(隣で見てた人がアンコール前に「メンタル不安定すぎる…全然泣き所じゃないところで泣いてしまった…」とぼやいてて、「私も…!」と言いたくなった。)

 

詳細は後々書くとして、1年以上ぶりの「ポルノグラフィティのライブ」がまず楽しかったな。

 

近年私はUNISON SQUARE GARDENというバンドにハマっているんだけど、彼らは「自分たちはライブで好きに楽しんで演奏するだけだから、観客も決まった型にはまらず自由に楽しんでほしい」という姿勢で

実際自分も周りもただ音に合わせて揺れたり棒立ちだったり、もちろん周囲に迷惑かけない程度に暴れたりしながら楽しむのがすごく心地いい。

 

一方ポルノのライブは真逆で、曲ごとに決まった手の動き、振り付け、手拍子、掛け声があって、時折「軍隊」と形容されるほどの一体感がある。

私も昔ライブで聴いた曲は体が動きを覚えていたし、初めて聴く曲でも「この曲調ならサビは◯ビートのクラップだな」とか分かっちゃうところがなんか面白かった。

その懐かしさも緩んだ涙腺に拍車をかけた感じがするな。

 

9/8,9に広島で開催される「しまなみロマンスポルノ」にも俄然行きたくなってしまった〜。

こういう単発で大規模なライブって絶対懐かしい曲もやってくれるし、野外ってだけで楽しいんだよね。

でも留学の合否が出るのとFC先行の締め切りとどっちが早いかって感じですな。

 

最後に

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あまりの良さに何かお金を落としたかったけど、今回のグッズ軒並みダサくて、「狂気」「骨壷」「壺買わせる商法」などとファンに評されたぬか漬けキットを買ってしまった…。これを人はお布施と言います。今度アボカドでも漬けてみよう。

 

以下からは自分用の備忘録。セットリストのネタバレ込みでゆっくりねちっこく振り返っていきます。

 

 

 

M1.夜間飛行

リードアルバム「BUTTERFLY EFFECT」より。ドのつくバラードなので、セットリストのネタバレを見た時はどう始まるんだろう…と思ったけど、すんごい良かった。

会場暗転後、スクリーンを兼ねたステージ幕にメンバー二人のシルエットがステージ中央に向かって歩き出す映像を映写。シルエットが定位置に立ち止まった瞬間に幕が少し上がってスポットライト。そこで初めてシルエットが立ち止まったのと同じ場所に本物のメンバーも立っていたことがわかり、演奏開始 といった感じ。(前の方のお客さんはメンバーの現れた足音や気配を察したのか、謎のタイミングで歓声が上がってたけど、後方では幕が上がるまで全く気がつかなかった)

ステージ幕には開演前から飛行機をモチーフにした映像が流されていたし、暗転後には飛行機着陸前(しかも夜間フライトぽい)のアナウンスのようなものが流れていたり、雰囲気作りばつぐんだった!

 

1曲目の初っ端からガチ泣きしたのはこれで2度目だけど、1度目の時も暗転後の演出がすごく良かった記憶がある。

そういえば今と同じくらい人生迷走中だった、修士課程入学前の3月でもあったな。笑 そういう時にずっと変わらず自分の人生に居続けてくれる彼らを見ると、安心で泣けちゃう面もあるのかも。

 

とにかく、この時点で今までのライブ経験からなんとなく設定してしまっていた低めの期待値がかんぺきに裏切られ、「今日はなんかすごいんじゃないか…」という予感がしていた。

 

バラードが1曲目だろうと、容赦なく聴き入らせてしまうアキヒトの圧倒的歌唱力。

あとCD聴いてた時は全然意識していなかったけど、歌い出しの歌詞がとても私得だね…。笑  優しい声にキュンとしてしまったわ。

 

ハルイチによる作詞作曲だけど、作曲はなんと2005年頃だそう。

それを今になって世に出すことも、ライブの1曲目に持ってくることもすごいわ。CDで聴いた時はそこまでピンとこなかったけど、演出と生歌効果で一気に好きになってしまった。

 

不毛な恋愛をしている時は、踏み込まないように、見つめ合わないように、ただ二人並んで空を見上げることしかできない。そんな情景を歌っているそう。

最後に「甘く香るの 私好みじゃないパフューム」という歌詞があるんだけど、これは隣にいる好きな人の香水じゃなくて、自分がつけている相手好みの香りなんじゃないか という解釈を見た時はちょっと感心した…。

 

M2.LiAR

リードアルバムより(シングル曲)。夜間飛行から一転、アップテンポな曲なんだけど、この時も想定外の感動を引きずってて「本当にいる( ; ; )」「歌じょうず( ; ; )」「早速歌詞間違えた( ; ; )」って泣いちゃう状態であった。

 

M3.真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ

リードアルバムより(シングル曲)。とりあえず落ち着いてくる。ポルノらしい、言葉数が多くて聴きやすい曲。DON'T CALL ME CRAZY + ネオメロドラマティック今宵、月が見えずとも って感じ。

 

M4.ワールド☆サタデーグラフティ

めっっっっちゃ懐かしい。15年前の曲だ…。

この曲前のMCで、「今回は新しいアルバムを携えたツアーとはいえ、自分たちには18年の歴史があるわけで、今からそれを感じられる曲たちを演奏する」みたいなことを言っていた。

 

冒頭の「土曜日なのに雨だね ここは東京なのにひとりだね」は「水曜日なのに曇りだ ここは富士だけど…一人じゃないー!」みたいに無理やり改変されていた。笑

 

すごい気になったのは、メリッサのあとのMCでアキヒトが曲紹介をした時に「サタデーグラフィティ」と自らタイトル間違ってたこと。笑

記憶定かじゃないけど、バンド名の「ポルノグラフィティ 」を「ポルノグラフティ」とよく間違えられることを皮肉ってつけられたタイトルとかじゃないっけ?

 

M5.ダリア

今回唯一よう知らんかった曲。調べたら、あまり真剣に聴いてなかった頃のc/wだった。

 

M6.リンク

2007年のシングル。この曲が出た頃に当時好きだった人のことを好きになったので、なかなか印象深い曲。あと、イントロのギターリフが好きで自分でコピーしたなあ。

やや尖って攻撃的なリフやAメロから一転、とても平らか且つ伸びやかで、どこか優しいサビに世界観が広がっていく感じが好き。私の中で、人を好きになる時の心の動きや広がりってこんな感じだと思うのは、人を好きになった時に知った曲だからなのかな。

歌詞はひたすらに愛についてなんだけど、Cメロから最後のサビにかけての愛の溢れ方が今の自分にツボすぎて、開演後3度目のガチ泣きをキメた。

 

M7.メリッサ

2003年のシングル。この曲をMステ(六本木ヒルズの屋上で演奏して、最初は曇りだったのに曲が終わったら奇跡的に月が出ていた時のやつ)で知ってファンになったのよね…。ライブで聴いたのわりと久しぶりかも。

ハルイチが、しばらく使ってなかった(と思う)ゴールドトップのギブソンレスポールを弾いててちょっと感動。やっぱりメリッサといえばレスポールよ…。

どうでもいいけど 最近やなことあると、大サビの歌詞を引用して「救いのない魂は流されて消えゆくからね〜 仕方ないね〜」って言いがち。

 

M8.Working men blues

リードアルバムより。アキヒトの音楽の原体験が滲み出た無骨な曲と、ハルイチの皮肉効いた歌詞。このアルバムの中ではかなり好き。

 

M9.170828-29

リードアルバムより。北朝鮮による弾道ミサイル発射がテーマの曲で、ハルイチが時々政治的な要素に切り込むのあまり好ましく思ってなかったんだけど、これはめちゃめちゃ格好良かった…。笑 

サビの最後の「ピースピース」という歌詞に合わせてみんながピースサインしてるの、可愛かったな✌︎

 

M10.君の愛読書がケルアックだった件

リードアルバムより。ハルイチが自分なりに、最近流行っているキラキラ映画を想像して作ったそう。

曲の前にはその構想が反映されたのであろう、映画の予告編のような映像が流れて、それがめちゃめちゃくだらなくて笑った。

伸びやかなメロディ、声がとても心地いい曲。

 

M11.MICROWAVE

リードアルバムより。夜間飛行と同じく、CD音源ではそこまででも、生歌とライブ感で一気に好感度上がる…。

 

M12.ハート(弾き語り)

アキヒトがエレアコを抱えて、ステージ幕の前に一人で着席。幕には森を模したプロジェクションマッピングのようなものが映し出されて、SEは小鳥のさえずり。

そんな中でアキヒトが「ワシは今、森の中にいるんじゃけども…富士の森なんじゃろうね、きっと…」と切り出すと、会場のあちこちから小声で「樹海…?」の声が。笑

どんな流れかは忘れたけど、「マジでさわやかのハンバーグは世界一だとおもとる」「俺くらいになるとげんこつハンバーグ2個食べる」「タレもいいけど、俺くらいになると塩胡椒で食べる」って話もあり、県民大歓喜。静岡ではさわやかの話すればウケるってミュージシャンみんな思ってる節あると思う。

 

その後、3〜4年前から改めてボイトレを本格的に始めたこと、Amuse FesでPerfumeポリリズムをカバーしたところ、後日スガシカオから「岡野くん、ポリリズムはあんなに青筋立てて歌うものじゃないよ笑」とdisられたこと、でも青筋は自分の専売特許だと思ってること、などを滔々と語り…笑

その上で前へ前へではなく、一歩引いた歌い方を意識するようになったそう。(ちなみに、青筋verと青筋なしverのポリリズムをワンフレーズ弾き語りで披露してくれた)

 

その歌い方を取り入れて弾き語ってくれた「ハート」は2002年のアルバム曲…。

この弾き語りパート、ツアー前半の1月頃までは別の曲(数年前にシングルリリースされたバラード曲)だったんだけど、まさかハートに変更されるとは…。

オリジナルのバンドアレンジでは何気に2008年の「ROYAL STRAIGHT FLUSH」ツアーで聴いていたようだけど、それにしたって10年前。それを弾き語りで聴けるなんて、すごい幸運だった。

 

この曲大好きなので泣くかなあ…と思ったけど、なんだか私の中ではあまりに違う曲として響いて、まるで初めて聴くようで、少し呆然としてしまった。

でも帰宅してからCDに収録されている16年前のオリジナルバージョンを聴いてみたら、ここから本当に良い年の重ね方したんだなあ…としみじみ。

ちょっとこの気持ちはまだ言語化できない、けど素晴らしく優しく力強い歌声とアレンジでした…。

ここ数年のアキヒトの歌は時々「口からCD音源」と評される通り本当にすごくなってるんだけど、CD音源のままでいいのか?という素直な疑問もあることはあって、その気持ちがこの弾き語りで少し払拭された感じがしたなあ。

 

しかしボイトレを意識し始めたのが3〜4年前とはわりと最近で意外だなあと思った。

私は2010年に横浜アリーナで開かれたカウントダウンライブの時に「これまでと違って、こんなにたくさん歌ったライブ後半でも全然声の量も幅も変わってなくて安定感すごい…!」と確かに実感した記憶があったので。

それまでは確かに結構不安定ではあったと思う。そういう変遷がわかるのも、長く追っているからこそですね…。

 

M13.月飼い

「メリッサ」(2003)のc/w。この曲を聴くためにチケットを取ったくらい好きな曲。

アキヒトが弾き語り後に捌けた後、ハルイチがサポートメンバーによるインスト演奏をバックに(多分)オリジナルの詩を朗読するような形での導入があった。

詩は「午前5時、反転したのは…」から始まるいろんなフレーズが印象的で、これツアーが終わったら公開したり作品にしてほしい。

 

曲は、Aメロは少しスローテンポにアレンジされていたけど、サビから一気に加速して通常のアレンジに。

CDで聴くとき、大サビの「恋人よ 最後の恋人」というフレーズにいつもスンとしてしまうんだけど、今日は感極まって泣いてしまったね(4回目ガチ泣き)。

M14.Part time love affair

「LiAR / 真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ」(2017)のc/w。ジャズっぽくありながら打ち込み多めのしっとりした曲で、クリープハイプの「5%」のような感じもする。こういう感じとても好きで、近年のc/wではナンバーワンかも。ポルノだったらこういう曲調では女性目線の歌詞にしがちだけど、女々しい男性の語り口なのも面白い。

アウトロのトランペット部分をアキヒトがハーモニカアレンジで吹いていたんだけど、「Winding Road」(2006)で披露した時と比べてめちゃくちゃ上手くなっててびっくりした…!笑


M15.Fade away

リードアルバムより。アキヒトが得意とするらしい?ダークでネガティブな雰囲気の一曲。私の中では「鉄槌」(2007)や「ナイトトレイン」(2008)に似てるなと思ったけど、調べたらこれらはともにハルイチ詞曲だった。

重苦しい曲だけど、アレンジが良くてすごく体が乗れた。


M16.Rainbow

瞳の奥をのぞかせて」(2010)のc/w。ここから終盤に向けて流れが体育会系になっていく…。笑

前を向こう!とか自信持とう!とか体育会系のポジティブさ、私はあまり得意じゃないんだけど、ポルノのライブに限ってはものすごいエールになって泣けてきてしまう。この辺からまたウルウル。


M17.ギフト

2008年のシングル。5回目 かつ この日いちばんのガチ泣き。スクリーンに映し出される歌詞すべてが刺さって泣けた。


M18.THE DAY

リードアルバムより(シングル曲)。

ポルノにしては、というかJPOPにしては珍しくサビの歌詞が1番、2番、大サビでほぼ同じなんだよね。でも疾走感のあるメロディと編曲がその違和感をあまり感じさせないし、1番では「非常階段で爪を噛む」だったのが大サビで「非常階段で爪を研ぐ」に変わっているなどちょっと捻りが効いていて好き。


M19.ハネウマライダー

2006年のシングルで、今やライブの定番曲。イントロが流れた瞬間みんな肩にかけたタオルをサッ…と手に持って頭上で回し出すのが愉快だった。

この曲が初めて披露されたライブからずっと何回も見てきているけど、いつからかあるタイミングでみんなが一斉にタオルを投げるようになったり、曲の最後でタオルを頭上に広げて掲げるようになったりと、ライブを重ねる過程でタオルがますます象徴化してきているというか、もはや少し宗教じみてきているのが楽しい。

あとCメロの「他の誰かと」以降が歌唱じゃなくてアキヒトの語りかけになるのももう定番ですね…ベタだけどグッときてしまう…。


M20.キング&クイーン

歌の前にアキヒトがこの曲の歌詞を引用して「強さとは、自分のことを何度でも信じられる力」と言ったのに6回目のガチ泣き。

この曲の歌詞、こんなん直接言われたらポジティブの暴力、暑苦しくて鬱陶しくてたまらないって感じなんだけど、歌になると「ありがとうございます〜!」ってなっちゃうから面白い。

「ギフト」でも思ったけど、今の私は自分の才能や能力や運や根気を信じたい でもどう信じていいのかわからないっていう暗中模索の時期なんだろうな。こういうのがめちゃ響いてしまうのも頷ける…。


EN1.カメレオン・レンズ

今度リリースされる新曲で、不倫ドラマ「ホリデイ・ラブ」の主題歌。演奏前に前の方に座っていたカップルが「今度結婚します」というメッセージボードを掲げていたみたいで、「今から不倫の曲歌うけどごめんねぇ〜 おめでとう〜」って言ってたのが可愛かった。笑

不吉な声でカラスが鳴いた

あれは僕が君の空に放した

青い鳥なのかもしれないね

美しい羽だった

って歌詞がエェなって思いました。


EN2.ジレンマ

アンコール最後の定番曲。途中でサポートメンバー5名がそれぞれステージ前方に出てくるソロパートがあるんだけど、キーボードの康兵くんがブリッジで鍵盤ハーモニカを演奏していて、思わず金髪のヴァイオリニストを思い出してしまった…。

最後アキヒトが「あんたら最高じゃ 自信持っていけ 胸張っていけ」と何度も叫ぶのも今や定番。これがめちゃくちゃ元気出るんですよね…ほんと宗教…。

 

あとこの曲の前にメンバー紹介があるんだけど、ハルイチがいつもアキヒトのことを「ボーカルの、岡野 昭仁くーん!」って呼ぶのが可愛い。

ハルイチ「18年もやってるのにまだワーとかキャーとか言ってくれてありがとう。ほんま、これがなかったら18年もやってられんよ」とのこと。笑

 

そんな感じの、素晴らしい夜でした…。

 

ハルイチがリードアルバムとツアータイトルである「BUTTERFLY EFFECT」の説明をした時

「この世には何百万曲という音楽の海があるのに、自分たちが新たに曲を送り出すことに何の意味があるのか、締切前とか特に考えてしまうけど。それらが雨の1滴のように海を構成する要素になれたのなら、そして地球のどこかで起きた蝶の羽ばたきが巡り巡ってその裏側では嵐を起こすように、自分の曲たちがそんな作用を起こせたら」

ということを言っていたけど、今の自分の選択や思索や行動の何がどう作用するのかわからなくても、それが自らの与り知らぬ遠いところだったり、もしかしたら遠い将来に何かしらの作用を起こす可能性を信じてやるしかないんだよね。

私の、自分の信じ方についての答えはまだあまりハッキリしていないけど、何か一部分が腑に落ちたような感覚をおぼえることができた。

 

あとアキヒトが「今日はとても楽しかったけど、これで終わりじゃなくてまたスタート。また一緒に最高の景色を見ていこう」と言っていたのが素敵だったな。

一生直接関わることはないであろうひとたちだけど、今日楽しさ以上にひしひしと感じた安心感は、自分なりに彼らを追いかけてきた積み重ねの結果得られたものだと思う。

これから何があってもまた会えるから大丈夫 かもしれない、とほんの少しでも思える存在があることがとても嬉しい。

 

とはいえ人間なにがあるかわからないから、好きな人たちには会える時に会いに行ったほうがいいし、伝えたいならその愛を伝えなきゃ後悔するなあと思うこの頃。難しいけどね。

 

記録用とはいえだいぶセーブして書いたつもりだったけど、1万字近くなってしまった…。笑  研究でもこれくらい速筆・多筆になれればいいのにね…。