無数の夢で眠れなくされたい

花粉の猛威がすごい。

ここ2年ほどあまり症状が出なかったので、治った?と思っていたけど、単に飛散量が少なかったんだろうね…。

 

猫を家族に迎える際にアレルギー検査をした時、スギが最高値のレベル6をぶっちぎらんばかりのグラフを示していたのに治るわけがないわな。

ちなみに猫は限りなく2に近い3だったんだけど、自分ちの猫限定で慣れてきて、年に数回軽めのアレルギー薬を服用する程度になった。

 

どうでもいいけど、中国語で花粉症は「花粉過敏(huā fěn guò mǐn)」

中国にいた時は花粉症ならなかったけど、花粉過敏で検索すると花粉症に悩む中国人の嘆きが散見されるという不思議。なんの花粉だろう?

 

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いとしのアレルゲン。

(早朝、布団に入って腕枕して欲しげにしていた時の顔。ちょっとめんどくさかったから「世の中ぜんぶがあなたの思い通りにいくわけじゃないんやで」って無視したものの、布団の中にチョイチョイって手を突っ込んでくるのが可愛くて負けた。)

 

***

 

今日はやること済ませた後、今月誕生日の友達のプレゼントを買って、The Greatest Showmanを観てきた〜。

 

今年で11年の仲になる友達の誕生日、留学とかで会わない時期もあったから2〜3回はすっぽかしたと思うけど、それでも10回近くは贈り物をしてきたので、近年ややネタ切れ…。

個人的に友達にあげるプレゼントは、同じ値段なら良いものをひとつ買うよりも安いものを複数取り揃えて楽しんで欲しい派なので、余計に悩む。けど楽しい。基本的に好きな人たちには貢ぎたくなってしまう悪癖。

今回のメインは、何年か前と被ったけど靴下にした〜。安牌だけど、フレンチブルのやつとhacuのやつ2足で、春らしい柄がめっちゃ可愛いの。私が欲しいわ。

 

映画もとても面白かったな〜。

歌がめっちゃ良くて、映画館効果も相まって5回くらいガチ泣きしてしまった。

 

去年DVDでLA LA LANDを観て、歌は良いもののストーリーいまいちだなあと思ったんだけど、多分映画館で観ていれば違う印象だったんだろうな。勿体ないことした。

でもThe Greatest Showmanの方が、ストーリーの突っ込みどころを意に介させない勢いがあったっていう点で自分には合ってたのかも。

(いつか勢いに押されず整然とストーリーに納得できて、音楽も楽しめるミュージカル映画に出会いたい)

 

それにしてもミュージカル映画でストーリーにケチつけるのは野暮だなあとは思うんだけど…LA LA LANDの結末ぜんぜん共感できなかった。

だって「過去の恋愛は上書き保存」系の人の気持ちぜんぜんわからないんだもの。秒速5センチメートルで泣いちゃう系統の人間なので…。

秒速、共感を覚えると同時に、なんか自分に酔ってる恋愛だな…とも思うので、観るとなんとも複雑な気持ちになる。

 

あ、The Greatest Showmanに通底するひとつのテーマがマイノリティなのも、他の映画に比べて惹きつけられる要素のひとつではあるよね。

私自身はそんなにマイノリティ意識はなくて、性的指向について肩身の狭い思いをしたことも幸いあまりないし、趣味や嗜好も比較的マジョリティ寄りなんだけど

それなのになんとなく馴染めなさというか社会の周縁にいる感はずっとあって、そういうところをギュッと掴まれる瞬間はたしかにあったかも。

 

でも、想像していたような「マイノリティでも頑張ろう!みんなに認めてもらおう!」ってポジティブな気持ちにさせる感じではあまりなくて(むしろそういうのちょと苦手)

「日陰者は日陰者なりのやり方で、自分の居心地良い場所で、わかる人にだけわかる輝きを放てばいいんだよ」的な優しさも処処に感じたな。

多分同じ感想の人は少ない気がするけど…。

 

しばらくはサントラ聴いて楽しもう〜。

もう一度劇場に行ったりDVDで観ることはきっとないと思うけど、発声可能上映はちょっと気になる…拍手とかしたいし一緒に歌いたい…。

 

で、余韻に浸ってたら、折角買ったプレゼントをどこかに置いてきちゃってめちゃめちゃ焦ったけど、無事見つかって良かった。

忘れてきた場所(映画館の休憩所の椅子の上)にそのまんま置いてあって、他の人たちみんな当然のようにそこは避けて座ってくれてて、日本すご…ってなった。場所取りのために置いてあるって思ってたのかな。

数ヶ月前もスーパーのサッカー台に財布置きっ放しにしちゃったけど、そのまま放置されていたし。

 

でも中国行ったら落し物まず見つからないので(上海の空港で落としたiPhone返ってこなかった)、このボンヤリ癖は直さなきゃな本当…。

失眠

最近ちょっと眠れないことが多い。

散歩をしてみようかとか、こないだ買ったぬか漬けキットで何か漬けてみようかとか考えてるうちに、明け方直前くらいには寝付けるからまあいいんだけど。

 

時期柄しょうがないね〜。前職で体調を崩していちばん調子が悪かったのが、昨年の今くらいの時期だった。

あの時はどんどん暖かくなっていくのが怖くて仕方なくて、朝日の眩しさすら悲しくて、こんなに具合が悪いのに暖かくなったら外に出なきゃいけないのかよ〜 みたいな気分で。

その時と比べたら今年は全然マシだけど、これからも暫くは春がちょっと怖いかな。

 

人生ちょっと躓いたことで、これからの留学や次のステップは大丈夫かなあともこんな夜は思ってしまうけど

留学していた頃や大学院にいた頃、好きなことをしていた時の自分は過去のどの自分よりも強かったからきっと大丈夫、と思い出して信じ直す日々。

 

こうなるなら最初から好きな道を行けばよかったのかなあとも思うけど、「お金には困らないけど一切好きなことができない生活」は私にとって必要な経験だったと思う。

それでも辞める前はすごく悩んだしね…。でもそのぶん今はスッキリしていて、不安はあれど怖いものはあまりない。

 

何はともあれ、早く心から春を待ち遠しく思える日が来るといいな〜。

 

ところで中国語で眠れないことや不眠は「失眠」(shī mián)というんだけど、不眠と違って失っちゃったならしょうがないね〜ってニュアンスを感じて私は好き。

 

中国語のニュアンスといえば、今日Twitterで結果補語の「光」(〜し尽くす)についてとても良い捉え方をしている人がいて素敵だと思った。

(吃光で食べ尽くす、卖光で売り切れる、花光でお金を使い果たす etc)

おそらく中国語をあまり知らない方だと推測したんだけど、自分のあまり知らないことについてあんなに豊かに思惟を巡らせることができるのすごいなあって。

 

私も知見を広げて新鮮な気持ちに浸ってみたいと思うものの、なかなか自分で開拓していく気力もなくて、だから周りにいる好きな人たちをもっと好きになった上で沢山話して、その人たちの好きなものを知りたいなあと思った。(人任せ…笑)

最近すごく、海が見たい 人を愛したい って気分です。怪獣にも心はあるのさ…。

 

なんか今日はあんまり考えがまとまらなくてブログという気分でもなかったけど、失眠があまりに退屈なので更新した次第。

 

散歩したいけど、今住んでいるところがど田舎だからつまらないし幽霊的な意味で怖いのよね。

都会だと起きている人がそこらじゅうにいるのがわかるから安心できそう。

 

大学生の時東京で借りていた部屋の近くにはデニーズやラーメン屋さんや商店街があったから、今住んでいたら散歩に出かけただろうな。2年生の時、ファミマで深夜2時までのシフトでバイトしていて、帰り道に通る銭湯がいつも気になっていたけど、まだあるんだろうか。

 

上海に住んでいた頃に暮らしていたのはわりと郊外だったけど、一度真夜中に中心部のホテルを抜け出して寮に帰った時があって、いつもは騒がしい街の真ん中で一人タクシーが通るのを待ったこと、そのタクシーの中で交わした会話、今でもよく覚えてる。

 

あー、都会に住みたい。

それではおのおのよい朝を。

 

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cero / 街の報せ【OFFICIAL MUSIC VIDEO】 - YouTube

 

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plenty 「よい朝を、いとしいひと」 - YouTube

中国映画を語るけど前置きが長い

昨日は初めて参加したオフ会の1周年だったのでお祝いに参加。といってもグダグダおしゃべりしたりボーッとしていただけだけど…。

変なタイミングで突然喋ったり突然黙ったりする悪癖が昨日はひときわひどかった気がして、すこし反省している。複数人で話すのほんと難しいヨ〜。

 

それにしてもこのオフ会関連で知り合う人たちは仕事でも趣味でも専門性やこだわりの深い人が多くて、しかも話し上手なものだから刺激的だ。

私も、もうちっと上手に話せるようになりたいな〜。もしくは聞き上手になりたい。

 

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愛が止まない福砂屋のカステラをあみだくじで勝ち取った。

ランタンフェスティバルいいなー。長崎のももちろん行きたいけど、いつか台湾やベトナムのも生で見られたら素敵。

 

大学院の同期にホイアン出身のベトナム人の女の子がいたなあ。

同専攻内に日本人は私を含めて2人だけで、留学生たちの自由さに胃がキリキリすることもあったんだけど

その子は私の名字をうまく発音できず「美味しいちゃん」と呼んでくれていたのが可愛くて、日本の大学の雰囲気に馴染もうと私の話も真剣に聞いてくれたりして、なんだかとても印象に残っている。

彼女は今も日本で頑張っているけど、いつか一緒にホーチミンホイアンの街を歩きたいな。

 

脱線したけど、そんなこんな楽しい夜でした!しかし主催者がうさ耳つけて包丁を握っている不穏な写真しか撮れてなかった…。

 

来週以降も、ケーキを食べに行ったり「ねこ休み展」に行く約束があってとても楽しみだ〜。

あと地元に待望の金子眼鏡店がオープンするので眼鏡を新調したいのと、映画も『グレイテスト・ショーマン』『空海』『シェイプオブウォーター 』『坂道のアポロン』あたりをできるだけ劇場で観たい…『勝手にふるえてろ』もできたらもう一度観たい…。あ、18切符で日帰り旅行にも行きたい…。

 

空海』、中国では超有名な陳凱歌監督が手がけていてずっと気になっていたんだけど、国内では吹替版のみで字幕版がないのが非常に残念。

でも大学3,4年の時に中国映画の授業を担当してくださった字幕翻訳家の先生は、「お金をかけただけのお子ちゃま向け映画なので、吹替版でしか観ない層を見越した東宝の戦略は正解」みたいなことを言っていたな。

私、学問をするにはちょっと問題なんじゃないかってくらい批判的な物の見方ができなくて、たいていの映画は「映像きれい!」「脚本も良い!」「キャスト素敵!」で終わってしまうので、それはそれで楽しめる気がするけど。笑

たとえ吹替版でもスクリーンで映像美を楽しみたい気もするし、某所(笑)に中国語音声・中国語字幕版があるのでそれを観たい気もする。

 

件の先生の授業、今でもすごく印象に残ってるなあ。

中国映画は検閲が厳しくて、反政府的なもの、国内の問題や隠したい歴史をテーマにしたもの、ふしだらなもの(同性愛も含む)などは弾かれ、体制寄りだったりプロパガンダ要素強いものが奨励されるって雰囲気なんだけど

そんな中でも国内で日の目を見ないまま、海外向けにインディペンデント系の作品を頑張って作っている中国人映画監督はいて、その人たちの作品をいち早く授業で見せてくれたかと思えば、次の週には監督本人を呼んで直接質問をさせてくれたり、すごかった。笑

 

私が中国の「留守児童」(片親もしくは両親が都会に出稼ぎに出ているため、田舎の農村の祖父母や親戚に育てられている子供)に関心を持ち

それの国境を越えたバージョン(親がなんらかの理由で海外に住み、子供は中国にいる越境状態の家族)に着目して研究しようと思ったのも、

この授業で留守児童にまつわる映画を観て、監督(自身が留守児童だった)のお話を直接聞いたのが大きなきっかけだったと思う。

 

映画を観るごとにレポートでも感想文でもなく「批評文」を書かされたのも印象深い。

最初の頃は全然うまく書けなくて「解説文としては出色の出来です」とか皮肉られたけど笑、最後の方でやっと「同感です」のコメントを引き出せた時は嬉しかったな。

 

そんなことを書いていたら久しぶりに中国映画を観たくなったので、最後に好きな作品を適当に列挙しておく。

 

 

北京ヴァイオリン 特別プレミアム版 [DVD]

北京ヴァイオリン 特別プレミアム版 [DVD]

 

高3の時、選択授業で中国語を履修していたんだけど、その時初めて観た映画。

天才的なヴァイオリンの腕前をもつ息子をなんとかこの道で大成させたいと、田舎者の父親が男手一つ北京で奮闘する話。冬の北京の寒々しさが感じられる映像や街並みが良い。

大学2年の授業で2回目を観た時は、自分自身上京して親元を離れてすでに留学も心に決めていて、母親にいろんな心配な苦労をかけていたこともあり、息子のためなら自分のことなどかまわない父親の姿になにかを重ねてガチ泣きしてしまった覚えがある。笑

一緒に観ていた子たちは当時みんな実家暮らしだったのもあってちょっと引かれたけど、初めて親元を離れた留学先でまたこの作品を観たら泣いちゃったって子がいたので、やっぱそうなるでしょー!?と思ったのも覚えてる。

 

 

さらば、わが愛 覇王別姫 [DVD]

さらば、わが愛 覇王別姫 [DVD]

 

中国の伝統演劇「京劇」をテーマとした作品。よく日本の歌舞伎と比較されることが多いかな。独特な音楽やメイク、声の調子などが面白くて、いつか本格的に観劇したいなあとずっと思ってる…。

 

そんな京劇の趣が詰まっているのは勿論、同性愛要素もすこしある作品。現代の京劇では女性役は女性が演じているけど、この作品の舞台となった年代では女形が主流だったんだよね。

幼い頃から寝食を共にして厳しい訓練を積み、「覇王別姫」という有名演目の王役と王妃役の名コンビとなった主人公2人だけど、劇中での関係性を実際の関係にも引きずって思慕を募らせてしまう王妃役が切ない。

個人的に彼の感情は、同性愛というよりは役者としての生き様に近いような気がするけれどね。

その彼を演じたのが今は亡き名俳優、レスリー・チャンで、男性の姿の時も女形のメイクをした時もめちゃめちゃ美しく、そして危うい。

 

あと個人的な見所は抗日戦争や反右派闘争、文化大革命といった近代中国の激動を描いているところ。

私は歴史は苦手なんだけど、あの時代の、今だったら讃えられるような人やものがどんどん弾圧され、壊され、狂っていく雰囲気にはなんだか惹かれてしまっている。

(関係ないけど、最近公開された、文革時の若者の青春を描いた『芳華』という作品が好評のようで気になってる。)

 

このように京劇、愛憎、歴史と重厚な要素が盛りだくさんなのに、比較的観やすく綺麗にまとまっているからすごい。

 

 

海洋天堂 [DVD]

海洋天堂 [DVD]

 

 

重度の自閉症を抱える息子を男手一つで育てる父親が自分の死期を察し、息子が一人でも生きていけるように生活のあらゆることをひとつひとつ手ほどきしていく物語。アクション俳優のジェット・リーが、朴訥だけど愛情深い父親役を演じている。

息子は掃除すらゆっくりゆっくりじゃないとできなくて、父親の最期の日々はそんな彼と共に穏やかに過ぎていく。でも死はおそろしいスピードで近づいてきていて、ある時父親がどうしても苛立ちを覚えてしまった時のシーンが印象的。

もう何年も観ていないのでまた観たいな。ぜったい泣いちゃうけど。私は親子ものに結構弱いみたい。

 

ちなみに「天堂」は中国語で「天国」の意。このように日本語と中国語で同じ意味でも字面が微妙に違う単語が好きで、今のところのナンバーワンは「伏筆」(伏線の意)。

 

紅夢 [VHS]

紅夢 [VHS]

 

舞台はまだ封建的な家族制度、家族観の残る1920年代。家計を助けるために、当時の女性としては珍しかった大学を辞め、富豪の第4夫人として嫁いだ女性の物語。

主人がその日泊まる夫人の部屋の前には赤い提灯が掲げられ、足打ちという独特の音が邸宅中に響くマッサージを受け、選ばれた夫人はその日の食事を決めることができる。

つまり現在誰が寵愛を受けており、地位が上なのかを目でも耳でも実感せざるを得ないという状況。そんな狭い世界で女性たちがどうなっていくのか、ドロドロで面白い。

監督を務めた張芸謀は映像に赤を取り入れることを得意としていて、この作品も赤い提灯を含めた色彩がとても印象的。

 

 

あの頃、君を追いかけた[DVD]

あの頃、君を追いかけた[DVD]

 

台湾映画もあまり詳しくないけど好き。

劣等生の男の子と優等生の女の子の青春モノというありがちなストーリーだけど、遠くて、でもなぜかどこか懐かしい台湾の高校生の生活模様がすごく面白いんだよね。叶いそうでなかなか叶わない恋のもどかしさも良い。ヒロインが可愛い。50回は観た気がする。

好きすぎて、台湾旅行のときロケ地の彰化(わりとただの地方都市)にも遊びに行ったほど。笑

 

戀愛最美好的時候就是曖昧的時候

(逐語訳すれば「恋愛の一番美しい時間は曖昧な時間」、日本語版の字幕では「恋は つかめないうちが一番美しい」)

など名台詞多し。

 

 

台北の朝、僕は恋をする [DVD]

台北の朝、僕は恋をする [DVD]

 

こちらも台湾映画。ストーリーは取り立てて印象に残らない、なんてことはない映画なんだけど、台北の街並みや生活がよく見える映像で好き。

タイトルを裏切り、ほぼ全編を通して夜が舞台(というかすべてが一晩で終わるストーリー)なんだけど、台北の夜って寂しくなさそうでいいな〜って心底思うよ。24h営業の某書店で深夜書店デートするのが夢です。

 

 

多分日本語版がないんだけど、某所に英語字幕版はあるはず。4本立てオムニバスのレズビアン映画。2つ目の作品に出てくるカップルが私の中でドツボ可愛いので最後にチョロっと。笑

 

 

ぱっと思いつくのはこんなところかな…。

タイトルだけを挙げると『ジャスミンの花開く』『妻への家路』『老人ホームを飛び出して』『ブエノスアイレス』(←香港映画)あたりも面白かった記憶がある。

あとフランスとの合作だかで、同性愛もののため中国では撮影許可が下りずベトナムロケだけど、『中国の植物学者の娘たち』もとても美しい映画だったな。

ミッフィーにも似てるみたいよ

昨日のブログ、最終的に1万字近くなって流石に自分でも引いた。

卒論の半分の文量と思うと、半泣きで開館から閉館まで図書館に篭ったあの日々はなんだったのかと思うね。

 

今日は用事を済ませたあと散髪へ。

3ヶ月間ほどの気まぐれジプシー期間があったものの、この2年近くは同じ美容師さんに切ってもらっているので会話が楽〜。

 

担当してくださっている方は男性なんだけど、物腰柔らかくて、音楽の趣味が合って、切った後かならず嫌味なく褒めてくれて、もちろんカットも上手だし、何より手の動きにガサツさがない!

ピアスに指やコームを引っ掛けたりとか、ドライヤーでガシャガシャされて痛い思いをしたことが一度もないの。

当たり前の配慮かもしれないけど、ショートヘアって月1は切らないと維持が難しくて、よって庶民はなるべく価格の安いところに行かざるを得ないので、その当然ができない人に当たっては悲しい思いをすることが殆どだったんだよね…。

 

今日はモッサリしてきた横髪をすっきりさせるためと、あとは好奇心で少しだけサイドを刈り上げ✂︎

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普段見せることはないだろうけど、その気になれば韓国のサッカー選手風、もしくは北の将軍風ともいえる髪型を楽しめるんだ!と思うと、少しだけ生活が楽しくなりそう。

今日はお試しでごく狭い範囲を刈ってみたけど、次はもう少し広げても良さそうだな〜。

 

去年の10月に人に勧められて伸ばし始めた前髪、最近とても良い感じ。

ふだん服装が比較的男性寄りなので、長めの前髪+天パで少し柔らかな雰囲気が出せている気がする。

好きな人たちからの「こういうの似合いそう」はたとえそれまでの自分の好みじゃなくても素直に嬉しいし、できれば挑戦していきたいなあと思う。

 

散髪後はマイノリティ友と夕ご飯。

みんなで集まった時にわりと話していた気持ちでいたけど、初めて二人でご飯を食べてみたら初耳話ばかりでびっくり!

 

人の仕事や専門としているものの話、過去の話、楽しいな〜。

本当に人生は選択の連続で、時には意に沿わない方の道を行ったとしても、それが確実に今のその人を形作っている ということを、色んな人の話を聞いていて実感するこの頃。もちろん私自身の経験からも。

 

でも基本的に、あの時の選択はやっぱり正解だったな〜と思える都合の良さというか能天気さをいつでも備えていたいな。

苦境は苦境で「この苦しさにも意味がある!」なんて我慢せず、苦しいよ〜って素直に言って、どうしても無理になったら逃げてもいいと思う。

でもほとぼりが冷めて落ち着いた時に「あの苦しさも悪くはなかったかも」「でも逃げてよかったわあ」と思えるのが理想。

 

あと自分のことを話していて少しハッとしたんだけど、私って研究が好きというよりは、中国語を利用したり勉強する器のようなものとして、たまたま一番近くにあって肌に合いそうだった研究を選んだ って感じがする。

私が中国や中国語に興味を持ったきっかけって、17歳で初めて中国に行った時にそれまで頑張って勉強してきた英語が通じなかったショックと、「この国の言葉聞いて話せたらかっこいいじゃん!」っていう単純な衝動なんだよね。

 

研究分野やテーマだって、文学からフィールドスタディーに移ったのは興味もあったものの、「フィールドワークや聞き取り調査をすることで中国語の口語を伸ばしたい」という思いがあったからだし。

だから好きな文学作品だったり、自分が実際に身を置いている事象を対象に研究をしている人はある意味羨ましい。

もちろん私も自分のテーマには自分なりの愛をもって向き合っていたとはいえ(じゃなきゃ論文とても書けないなって思った…)。

 

今は中国語、衰えに衰えてるけど、最近は留学準備も兼ねて検定試験の勉強をちょこちょこしていて。

大学3年次の留学中からはずっと中国で生きていくためだったり論文を読むための道具になっていた中国語だったけど、改めて外国語として勉強するとやっぱりすごくワクワクしてしまう。

発音も大好きだし、日本語と比べてシンプルな文法構造だからこそ、膠着語育ちの想像力が刺激されて中→日翻訳とかめっちゃ楽しいし、非ネイティブしかし漢字語圏生まれという絶妙な境遇で中国語に触れることができているのが本当に幸せ。

 

そんな感じで語学も好きだし、文章(論文)を書くことや読むこと、思考を巡らせること、人に何かを教えること、いずれもとても好きだから、もし今の計画通りまた大学院に入って論文を書き始めたら、職業としては大学で教える仕事を目指して頑張りたいと思ってはいたんだけど

もしかしたら私にはほかにもっと適切な器があるのかもしれない、という考えと視野は捨てちゃいけないなあと思った。特に中国語はいろんな使い道があるしね。

 

そんな気づきもあり、何より人と食べるご飯がすんごくおいしくて、幸せなひとときだった☺︎

 

「生態が謎」って言われたので一通り自分の状況を説明したら「高等遊民」って言われたのはウケたけどね。笑

一応まじめに就業していた時期もあるのに、付き合いの長い人たちからも「働いてるイメージない」とよく言われるので、ほんとに遊民の才能あるんだと思う。

壺を買わされた日

(今日も長文…。このブログ、たまに人に遊びに来てもらえたら嬉しいから時々更新通知とかしているものの、そのくせあまり人に見られることを想定した読みやすさで書いてはいません。よって、最後まで読んだり、会った時に感想を言ったりする義務は全くないです)

 

今日はポルノグラフィティ15th Live Circuit「BUTTERFLY EFFECT」へ。

ここ数日の春の陽気からは一転して寒い日だったけど、会場周辺では早咲きの桜が!

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あと会場がある街(わりと工業都市)には久しぶりに行ったんだけど、それまで全く興味のなかった工場の複雑性、稼働しているはずなのになぜか漂う廃墟のごとき虚しさに突然惹かれた。

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帰り道に見たライトアップされた姿も良かったな。久しぶりにカメラを持って、工場夜景や廃墟を見に行きたくなった。

 

ポルノは12歳の時から好きなので、ファン歴15年目、FC会員歴も13年目。人生の半分以上だ…。

10代の時は特に熱心に追いかけていたし(ギターのハルイチと結婚するのが本気の夢だった笑)、今はそこまでの熱意はないとはいえ、いつでも生活に欠かせず寄り添う音楽ではある。

私が根暗だけどどこかポジティブな面もあるのは、10代の時に彼らのキャッチーな音楽や、島で伸び伸び育った気のいい兄ちゃん的メンタリティに触れていたからだとけっこう本気で思っている…笑

 

ただ中学2年まではライブに行けなくて、音源だけを3年間毎日聴いて好きを募らせて、やっと姉に連れていってもらえた武道館公演が信じられないくらい楽しくて…。
今だったらそれくらい好きなバンドならすぐにチケット取ってライブに行くし、逆にフェスや付き合いで行ったライブをきっかけに好きになるってことばかりだけど
3年も思いを募らせて行ったライブが想像を遥かに超える楽しさなら、そりゃ青春を捧げるくらい大好きになるよね。尊い経験でした。

 

大学院を卒業した24歳の春には、彼らの出身地である広島県尾道市因島(旧因島市)も訪れた。

自転車借りて20kmほど走り、彼らと縁のある場所や、楽曲に出てきた土地を訪ねたり…楽しかった。

あと黄昏時にたまたま見かけた、静寂に飲み込まれていく巨大な造船所の美しさと不気味さ、すごかった。

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因島を訪れる前に四国を一周したし、色んな場所から瀬戸内海を見ながらの旅だったんだけど、因島から見る瀬戸内海は出色の美しさだったな。

空と海が混じる感じ。アゲハ蝶の歌詞は、だから生まれたんじゃないか?と思うほど。笑

私もこんな綺麗な紺碧の海に囲まれて育ったら、今の卑屈さもこれほどは抱えていなかったんじゃないかとわりと本気で思った。

 

話が逸れまくったけど、それくらいには彼らのことが好きなの。

 

今は年に1度こうしてライブに行くか行かないかで、新曲もピンとこないことが多いし、別に好きなバンドもいるし って感じではあるけど

こうなったらもうこのバンドの最後を見届けるつもりで細く長く追い続けることに価値があるなあと最近は感じている。

 

ただ、それを踏まえても、今日のライブは最高だった。

最近の曲があまり好みじゃないということは、最新アルバムを携えて回る(=アルバムからの選曲が多めの)ツアーはあまり楽しめないことが多いといえる。

現に今回もリードアルバムにそこまでの魅力は感じていなくて、セットリストのネタバレを見たら1曲だけ聴きたい曲があったからチケットを取ったようなものだった。

しかも今日は朝から体調が悪くて、行こうか行かまいか本気で悩んだほど。

 

でも、結果、登場した瞬間から数えて5回くらい本気で泣いてしまったくらいには素晴らしかったよ…。

新しい曲たちも音源より格段に良く響いたし、なんか私のような老害ファンを泣かせる不思議な力があったの…。

(隣で見てた人がアンコール前に「メンタル不安定すぎる…全然泣き所じゃないところで泣いてしまった…」とぼやいてて、「私も…!」と言いたくなった。)

 

詳細は後々書くとして、1年以上ぶりの「ポルノグラフィティのライブ」がまず楽しかったな。

 

近年私はUNISON SQUARE GARDENというバンドにハマっているんだけど、彼らは「自分たちはライブで好きに楽しんで演奏するだけだから、観客も決まった型にはまらず自由に楽しんでほしい」という姿勢で

実際自分も周りもただ音に合わせて揺れたり棒立ちだったり、もちろん周囲に迷惑かけない程度に暴れたりしながら楽しむのがすごく心地いい。

 

一方ポルノのライブは真逆で、曲ごとに決まった手の動き、振り付け、手拍子、掛け声があって、時折「軍隊」と形容されるほどの一体感がある。

私も昔ライブで聴いた曲は体が動きを覚えていたし、初めて聴く曲でも「この曲調ならサビは◯ビートのクラップだな」とか分かっちゃうところがなんか面白かった。

その懐かしさも緩んだ涙腺に拍車をかけた感じがするな。

 

9/8,9に広島で開催される「しまなみロマンスポルノ」にも俄然行きたくなってしまった〜。

こういう単発で大規模なライブって絶対懐かしい曲もやってくれるし、野外ってだけで楽しいんだよね。

でも留学の合否が出るのとFC先行の締め切りとどっちが早いかって感じですな。

 

最後に

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あまりの良さに何かお金を落としたかったけど、今回のグッズ軒並みダサくて、「狂気」「骨壷」「壺買わせる商法」などとファンに評されたぬか漬けキットを買ってしまった…。これを人はお布施と言います。今度アボカドでも漬けてみよう。

 

以下からは自分用の備忘録。セットリストのネタバレ込みでゆっくりねちっこく振り返っていきます。

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オーロラ愛を語る

Amazon Prime Photoのトップページには過去の今日に撮影した写真を表示してくれる機能があって、毎日それを見るのを地味に楽しみにしているんだけど

昨日もチェックしてみたところ、私の最も愛する革靴であるオーロラシューズを買ってから昨日で1年が経ったことに気づいた。

 

その写真。

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オーロラシューズとは…

履くほどに足になじみ、履いていることすら忘れてしまうほどの気持ちよさを持った靴。
アメリカ・オーロラ村の小さな工房で生まれる「オーロラシューズ」は、柔らかなオイルレザーを用いた抜群の履き心地と愛嬌たっぷりのフォルムが特徴。しっとりと足を包み込む感触は、一度履けば病みつきになるはず。

http://midlandship.jp/category/lb/a-lb/aurorashoes-lb/

 

オーロラシューズを知ったのは2〜3年前、Instagramでだったかな。

もともとBIRKENSTOCKのコンフォートシューズの履き心地やフォルムが大好きで、「でもここがもうちょっとこうならなあ…!よくわからんけど…」みたいな言語化できない足りなさを見事に埋めてくれたのが、現在愛用しているミドルイングリッシュだった。

(オーロラシューズにはほかにも3種類ほどラインナップがあるので、革靴購入を検討されている方はぜひチェックしてほしい)

 

以来ずっと欲しくて。

24歳の夏に東京に行った時、代表的な取扱店である代官山のG.O.D.さんで本命のブラウンを試着したけど、なんだかピンと来ず保留。

 

しかし去年3月に上京した時に時間があったからG.O.D.さんを再訪したところ、ちょうど入荷前で品揃えが少なかったものの、全然眼中になかったネイビーを試着したら、これがめちゃくちゃ可愛くて。

冒頭に載せた画像からもわかるように、ほぼ黒なんだよね。墨色に近いのかな?でも展示品の黒と並べるとやっぱりネイビーで。

もともとTwitterでの名前を「紺」にするくらいネイビーが好きだったのと、店員さんの「エイジングを重ねるとより黒みが深まっていきますよ〜」との声に押され、ついに買ってしまった。

 

オーロラシューズは履きこむことで革が横に伸びるため、サイズ選びが難しいとよく言われるらしい。

(最初キツいからといって大きめを選ぶと後々伸びてカパカパになってしまったり、それを踏まえて小さめを選ぶと案外伸びなくて痛い思いをしてしまったり。気難しくて可愛い。)

 

私はadidasのStan Smithが23.5cm、CONVERSEのALL STARが24cm、ReebokのPump Furyが24.5cm、BIRKENSTOCKのサンダルタイプなら36、シューズタイプなら37というややこしい足をしているんだけど、試着の結果7D(24cm)を選択。

 

これも試着の時は裸足で履いてもキツキツだったけど、1年履いた現在はベルトの穴が一番緩いところだとちょっと余裕あるかな?程度に革が伸びてきた。

でも基本的に自分の足に柔らかく馴染んでくれていて最高。インソールもとても気持ちいいから、常に裸足で履きたいくらい。

 

この極上の履き心地はもちろんなんだけど、なにより私が惚れ込んだのはエイジングによって刻まれていく履きシワ

 

1年履いた現在の姿を見ればわかるはず。

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刻まれてる〜〜〜!

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さらぴんとの比較用にもう一度。

 

革靴の履きシワって嫌がる人もいるみたいで(むしろその方が多い?)、シューキーパーを使う人もいるけど、私はむしろシワを愛したい派。

 

オーロラシューズのシワは穏やかな波のうねりのように大ぶりで、革の温かみや柔らかさが伝わってくるし、靴自体は無駄を削いだシンプルな形ながら、このシワが足元に存在感を与えてくれる感じがする。

お手入れはオイルドレザーなので月1程度でミンクオイルを塗りこむだけなんだけど、オイルアップしたての革の艶と表情はまた格別で、見ていると多少の嫌なことは忘れられちゃうくらい美しい。

 

私はほかにも革靴を5足程度持っていて、それぞれに物語や愛着があってもちろん好きなんだけど、オーロラシューズはやっぱり別格。

今の若さと服装だから履けるDr.Martensチロリアンシューズのような堅牢な格好良さも大好きだけど、オーロラシューズにはおばあちゃんになっても履ける(むしろおばあちゃんファッションのが似合うのでは説)雰囲気があるからかな。

 

リペアをしながら、今の一足をなるべく長く履いていきたいな〜。

オイルドレザーには防水性もあることだし、本当は雨の日や悪路を歩く日なんかもラフに履いてこなれさせたいけど、まだちょっとその勇気はない。笑

猫がめっちゃ顔洗ってる

Twitterをやらない間は、なるべく毎日ブログに日々の出来事や雑感を書き留めてみる試み。

 

●今の生活

前提として。

私は現在、前職の退職後の手当てで在職中の月給の1/3くらいのお金はいただいているんだけど

(1年半しかいなかったのに、すごい優しいの…。お客さんに理不尽に怒られたり、転職並に業務内容が変わる異動が多かったり、精神を病んだとしても頑張る人が多いわけだ 私はむりだけど…)

何もしないとさすがに頭が倦むので、お給料はもらわない形で卒業校の研究室などでお手伝いをしている状態。

 

でも大学も春休みに入った今はやや暇〜。

4月からは論文や訳文の校正作業があったり、あとは講義にも少し潜らせてもらうので楽しみにしているんだけど。

そんなわけで暇な時や、突然有給とったけど遊ぶ相手がいない、なんて時にはぜひためしにご一報を。

 

●今日

今日は歯医者さんで親知らず抜歯後の抜糸。

上下とも歯茎を切ったり歯を砕いたりしての抜歯だったけど、外科の先生がめちゃ手練れでスムーズな手術だったし、腫れや痛みもあまりなくて良かった〜。

同じ歯科医院に高校生の時からお世話になっているんだけど、当時からいらっしゃる先生や衛生士さんからは未だに名前にちゃん付けで呼ばれていて、少し照れる…。笑

 

●服

今日久しぶりの大雨で服に悩んだけど、レインコートや長靴は嫌なので好きな服の中でも防水性ありそうなラインナップで挑んだ。

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しかし、スタバのアールグレイのが飲みたかったのに歩く気になれなくてファミリーマートのフラッペで我慢してしまったくらいには豪雨に負けた。

 

好きなことは?と聞かれたとき、筆頭に「洋服」が来るようになったのは最近のこと。

昔から人並みに服を見たり買うのは好きだったけど、最近はとりわけシンプルさ、着心地、品質、そして「最低5年 できれば10年は着られるか?」ということを気にするようになった。

とはいえやはり飽きて売ってしまうことも多いけど、質が良いものはわりと高く売れるし、そのお金でまた新しい服に挑戦できる(基本的に衣服は衣服を売ったお金で買うようにしてる)から良いサイクル。

 

最近はクローゼットがかなり理想的な状態で、朝てきとうに何を組み合わせてもそれなりに満足いく格好ができている気がする。

周りからみてどうかは知らないけど、少なくとも今の自分が自分なりのこだわりを持って選ぶ服と、それを着ている自分のことが割合好き。そのことがとても嬉しい。

 

サピオセクシャル

今日、「サピオセクシャル」(sapiosexual)という言葉を初めて目にした。

高い知性を持つ人に性的に惹かれる性質だったり、そういう人のことを指すらしい。

 

性的に惹かれるというのがなんかピンとこないけど、私が前にTwitterで発言した以下の感覚に近いのかな〜と思った。

 

聡明さに弱い。学力や語彙力の問題というよりは私の感覚の問題で、その人特有のこだわりや哲学を垣間見て「さ、聡い〜…」と思ってしまうともう参りましたって感じだ。

タイプって本当に答えづらいけど、一見フヨフヨしてるのに、近づいてみると思わず引き込まれちゃうような求心力のあるこだわり、好き、もしくは専門性を持ってる人かなあと最近感じた。でもこれ世間話への返答程度じゃとても重いし恥ずかしくて言えない、、笑

絶対的な自信と好きと圧倒的知識をもって目をキラキラさせながら話す人には、たとえそれがオジサンであってもキュンとしてしまう…。

 

今まで惹かれた人たち(といってもサンプルめっちゃ少ないけど)には、学歴や成績などは関係なく、話し方や思想について「賢いな〜」って思った記憶があるんだよね。

好きなタイプを聞かれても答えなかったり濁すことが多いのは、自分を棚に上げて一言で「私から見て聡明な人」と言うのに抵抗があるからです。笑

 

しかし最近のセクシュアリティの細分化は凄まじいというか、ほんとにどんな性質にも名前がついててすごいね!

以前Twitterで「私は女性や女体が好きというよりは女性性に惹かれるから、レズビアンバイセクシャルを自称するのに少し違和感がある」みたいなことを呟いたら、「ジノセクシャル」(gynosexual)という言葉も教えてもらえたし。

 

あとセクシュアルフルイディティも感覚として近いかなあと思ってる。

女性に惹かれることが多いけど、男性に惹かれたこともあるし、ずっと女性が好きかは一生わからないって感じ。

 

でもあまり名称にはこだわらず(横文字苦手だし)、親しくなりたいと思った人にだけ自分の性質を丹念に説明すればいいかなあって思ってる。

 

どうでもいいけど、「どこかの地方の方言で絆創膏のことサピオって言わないっけ?」と思ったら、「サオ」でした。

あとドラえもんの長編「ブリキの迷宮」に出てきた車椅子の男の子もサピオって名前だったよね。