過去の自分を喜ばすために

 

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Twitterで懇意にしてくださっており、私激推しのフォロワーさんである寝言さんのブログに影響を受け、「一年後の話」と題してブログを書こう!と思い早5か月…まじか!あれからそんなに経ったのか!季節が2度変わってしまったね。

 

 前回のブログ更新(5/8)からは8か月以上。

その間、身体的にも精神的にも非常に安定して、穏やかな日々を送ってきたように思う。

 

思うに、文章でのアウトプットというのは、ある程度メンタルバランスが崩れている時のほうがうまくいくのではなかろうか。

ブログを書きまくっていた時もちょっと不安定な時期だったし、去年の年始に失恋した時はTwitterしながら「文学とか音楽ってこういう時に生まれるんだなあ」って実感するくらい筆が乗ったり、友達にも「今の紺ちゃん(いっしゅん名乗っていた名前)はロックに生きてるね」って言われたり…。

 

私はいろいろな思い出を文章で記録したがるたちだけど、この数か月間は記録するよりも自分の中で大事にかみ砕いたり、次のことを考えたり、そういうことを重視する生活をしていた。

記録したがりなのは忘れるのが怖いからだけど、本当に忘れたくないことって案外記憶に留まり続けるものなのね、ということもわかりちょっと安心したりもした。

 

さて一年後の話。

昨年8月、結局書かなかったものの、私は絶対今の場所にはいないだろうなという謎の確信だけはあった。

その確信に願望を上乗せするなら、「東京で一人暮らしを始めて、翻訳の仕事をしている」って書こうと思っていた。

 

そして、自分でもあまり実感がないんだけど、今年に入り、2月から東京で暮らすことが決まった。

ひねもす翻訳をするわけではないけど、名目上は翻訳者という立場でお仕事をすることになっている。

 

確信があったとか願っていたから叶ったとかではなく、本当に運とタイミングだと思う。

私は好ましく思えないことや頑張れないことに関しては本当に根気がなくて、前職もそれでだめになってしまった。かなり自信を失った。

 

でも、このお仕事への採用が良し悪しどちらに転ぶかはまだわからないとしても、私が頑張って愛してきた語学って、頑張れなかったことを補填するくらいの力はあるのかもな、ととりあえずわかったことが嬉しい。

面接をしてくれた人たちも全員同じ語学を学んできていて、その言語を使って話したわけではないけど、「ああ~久々の言葉が通じる大人だ~」と感動したのを覚えている。

同じ言語を学ぶと、なんとなくその人のもつ語彙に親しみを覚えたり、文化的背景も似通ってくる感覚がある。つまりは、初対面かつ面接という緊張する場面のわりに、話していて心地よかったのだ。

 

実際どういう仕事をするかは入ってみなきゃわからないし、実態は体よく雑用でこき使われるだけかもしれないけど。

でも悲しいことばかり想像するのも疲れるから、来年の夏、去年の8月の自分を喜ばしてあげることができていればいいなあと思う。

喜ばせてはあげられないとしても、私は過去の自分に謝り続ける人生はいやだから、未来の自分にとって必要な経験が待っているのだと思いたい。

 

幸い、高校・大学の友達がすごく喜んで待ってくれているし、あとTwitterで知り合った人たちも遊びましょうって言ってくれるのがすごく嬉しい。

そして付き合っている彼女も、示し合わせたわけでもなく東京にいる。不思議だわ。

なんでもかんでも助けてもらおう、助けてあげようとは思わないけど、普段から日常の一部を共有している人が同じ土地にいるというのは大きな安心感がある。

ほぼ同じタイミングでの移動で、2人とも穏やかな生活になるまでにはやや困難がありそうだけど、助け合い・補い合いができたらいいよね。

 

遠距離(といっていいのか?)しんどそうだなあと思いつつしんどさを感じる間もないまま私の移動が決まったけど、そうなっていたら絶対しんどかっただろうな。

自分と近似したセクシュアリティの人と一緒にいたいと考えた時から、距離の遠い人とそうなる可能性は自然に受け入れていたけど、もともと近くにいた人が遠くに行くのは意味が変わってくるからねえ。

今でも平日、たまーに連絡を取らなかったりして、彼女なんて存在したっけ?とふと思ってしまう夜もあるけど、そういう時は写真を見ると瞬時にその質量ごと思い出せる。それくらい一緒に過ごしてきたんだなあと思うと心が強くなるね。

 

そんな感じで、貯金だいぶ消し飛ぶし猫と離れるの寂しいし地元のお気に入りのお店の「また来てください」の「また」がいつになるかわからないの寂しいけど

せっかくなら去年の自分の確信が真実になるくらいまでは頑張るつもりで、ゆるっとまいろうと思います。

そのモチベーションの維持の仕方、私っぽくてなんか良いなと書きながら思った。